ゴンテテ日記109

みなさんお元気ですか?

 

うんこは何色なのでしょうか?「うんこ色」でしょうか?普通に考えると「茶色」でしょうか?

 

絵を描いていると色についていろいろと考えるのですが、色の名前について改めて考えるとなぜその名前なのか?ということについてとても不思議になってきます。

赤、青、緑、白や黒などは最も基本的な色として人々に認識され、言語で色を伝達する手段として特別に名前が決められたと推測されます。

 

色の名前にはこのような固有名詞的な基本色に加え、「灰色」や「空色」など、物体や光景を色として表現したものが非常に多くあります。

同じような色の物体はこの世にたくさんあります。その中でもこの色といえばこれだ!という物が代表して「○○色」という名前にされ、人々に浸透していったのだと思います。そう考えると「灰色」や「空色」は納得できます。

 

しかし、「○○色」の○○がなぜその色の代表的表現として君臨しているのか?という色もけっこうあると思うんですよね。

うんこの色は、広義には「茶色」とされる色です。なぜお茶なのか?

土色、栗色などの表現もできますが、茶色ほど代表的という感じはしません。

CPUでいうと茶色がintelだとしたら、土色とか栗色はAMDみたいな感じがします。

「うんこ色」という名称がさすがに人間社会に不適切であることはわかりますが、土とか木の幹のほうが人々になじみ深い気がします。

 

調べてみると、「茶色」というのは室町時代に茶葉の煎じ汁が染料として使われ始めたことで生まれた色名のようです。江戸時代には茶染めの服が人々に広く浸透し、「茶色」という名称が一般的になっていったようですね。

お茶は想像以上に人々のくらしに寄り添っていました。「茶色」という名称がメジャーになっていったことにも納得がいきます。

 

似たような色の表現に「褐色」がありますがこれはどうなのか?「茶色」よりは赤黒いというか、そういうイメージがありますよね。

この名前も衣服が由来のようで、「褐」という漢字はのような繊維でできた、ゴワゴワのみすぼらしい衣服を意味する漢字のようです。この衣服が土で汚れたような色が「褐色」と呼ばれたようですね

 

 

結論としては、うんこは多分「褐色」です。