遠くに行きたくなったのでバイクに乗ってきました。
今回の目的地は神居岬です。
位置的にはここです。札幌中心部からおおよそ下道で2時間半~3時間程度
札幌の向こうの小樽市の向こうの余市町のさらに向こうの積丹町というところにあります。
美しい岬と、積丹ブルーと呼ばれる透き通るほど青い海が有名な町です。
あと海鮮もうまいので有名です。
この地には黄金岬、神威岬、積丹岬(島武意海岸)と3つの岬があるのですが、そんな積丹の岬の中でも特に行ってみたかったのがこの神威岬です。
他の岬も制覇したかったのですが、今回はあまり日程に余裕がなかったため神威岬しか行けませんでした。
今年は岬めぐりでもしようかな
あとデジカメ忘れたのを高速道路乗ってから気づいたので今回はスマホでしか写真撮れませんでした。メッチャ悲しかったです。
そんなこんなで出発
今回新しいバイク用シートバッグとグローブと靴も買いたかったので、ほぼ手ぶらで出発しました
途中道の駅 マオイの丘公園で休憩
遠回りになってでもつい寄ってしまうオアシス的な場所です。大きめの公園、野菜直売所やおみやげ屋さん、レストラン等がある賑やかな道の駅です。
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しかし、なんといってもここのオススメスポットはこのさわやかトイレでしょう。
理由はさわやかトイレという名前なのに全然さわやかじゃなくて面白いからです。
(※写真は今回ではなく以前に撮ったものです。理由は人がいっぱいいたので、完全にトイレを撮影する不審者になってしまいそうだったからです)
たまに出店が出たり猿回しが来たりと活気のある道の駅なので、もし近くに来ることがあれば寄ってみて下さい。
さて、話が脱線しましたが休憩した後は札幌に行きシートバッグ等を買いました。
My New Gear......
店の中ではすごくデカく見えたのですが、元々つけてきたちっちゃいシートバッグと古いシューズを入れたらパンパンになってしまいました。もうワンサイズでかいヤツ買っても良かったかもしれない
そして札幌から走ること更に一時間強
小樽市に到着しました。つかれたのでこの日は小樽で宿泊
僕にとってはいい思い出もあれば悪い思い出もある因縁の土地です。
着いて思ったのですが、修学旅行生がイスギィ!!!!!!!!!!!!!!!
思えば、僕も中学校の修学旅行は小樽に行ったものです。その時の気持ちを思い出しつつ僕は歩き出しました
小樽は立体感に富んだ町並みをしており非常に綺麗です。
改めて訪れてわかったことは、小樽はキモオタクが一人で訪れても特に面白いものはないということです。とりあえず海鮮丼は食べました。
僕も恋人と観光船に乗ったりガラス工房に行ったりする世界線に生まれたかったですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最終的に誰もいない海辺でたそがれたりドン・キホーテで買い物をしたりしていました(何故?)
町中で見つけたソープランドです。
かなり年季の入った建物ですが営業しているようです。大丈夫なのだろうか
この日はボイラーの点検中らしく休みでした。
こうして一人で歩いてみると、観光地化された本通りからほんの一本先には昔ながらの町並みが残されていることがわかります。風情を感じました。
この日の宿です。ほーんエエやんナンボなん
3500円!!??
安いですが結構良かったです。欠点といえばウォシュレットの水勢があり得ないほど弱かった点くらいでしょうか。
この日は自販機でビール買って寝ました。
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午前8時━━━━
余裕をぶっこいて8時間以上寝てしまった僕は足早にホテルを後にしました
昨日の曇天とはうってかわって雲ひとつない快晴です 岬探訪には完璧すぎる天気ですね~~~
海沿いを走って積丹に向かいます
こういう道をバイクで走るのは気持ちいいですねえ!!!!!
心なしか、積丹に向かうほど海水が澄んでいくように見えます。
僕の地元の海はまさに北国特有の険しい海という感じなので、だいぶ印象が違って見えます。
神威岬駐車場に到着
エンジンを切った瞬間、あまりの静かさにビビってしまいました 無音の世界
風もなく、時折ウグイスの鳴き声が聞こえてくるだけのあまりにも平和な世界です
写真奥の丘を越えたところに神威岬はあります いざ出発
丘の途中で駐車場を見下ろしてみた写真です
どこまでも続く山々 岬にたどり着いてすらいませんが、大自然のスケールに圧倒されます
ここが入り口の「女人禁制の門」です。
かつて神威岬は女人禁制の地だった歴史があります。(現在は老若男女誰でも入ることができます)
詳しくは後述しますが、その昔この地に女性を乗せた船が通ると必ず転覆してしまうという伝説が存在したためです。
門を越えると、そこにあるのは万里の長城よろしく岬の先端まで伸びていく険しい遊歩道
まって灯台までメッチャ遠くない?
予想以上に遠かったです(片道20分以上かかったと思う)
ゆっくり見ると多分往復一時間くらいはかかるので、行く人は僕みたいにバイク用シューズではなくしっかりした靴を履いて時間に余裕を持って訪れましょう
わかりますか?この海の青さ
写真で見るとわかりにくいんですがメチャクチャ海が青いんです
南国のエメラルドグリーンの海とはまた違う、クールな美しさです
海だけではなく山々も凄く、まるでむき出しの地球を見ているかのような景色
結構きつい道ですが、そんな事がどうでもよくなる程の絶景です
途中遠巻きに見ることができる歴史スポット、念仏トンネルです
崖下の岩場にあるちっちゃい穴がそれ 右のやつです
地形を見ていただければ想像に難くないですが、歩道も整備されていないその昔、この神威岬は非常に険しく危険な岬として知られていました。
この念仏トンネルは、大正元年に灯台守の家族が荒波にさらわれ亡くなってしまった事故をきっかけに掘られたものです。
双方から念仏を唱えて掘り進めることでお互いの場所がわかり、完成させることができたと言われています。
息も絶え絶えになってようやく岬の先端までたどり着けました
青い海が視界いっぱいに広がり、OCです
岬の先には、特徴的な形をした「神威岩」という岩があります。
先述の女人禁制伝説と深い関係のある岩です。
史実では奥州で自害したとされる源義経が実は北海道に逃げてきていたという逸話が道内各地に存在するようなのですが、この神威岬の伝説もその内のひとつらしいです。
密かに蝦夷地に渡った源義経は、道中でアイヌの娘チャレンカと恋仲になります。
しかし野望を抑えきれなかった義経は、チャレンカを置いてこの神威岬から大陸へと旅立ってしまいます。
それを知ったチャレンカは義経を追い神威岬までたどり着きますが、すでに義経の船は出港し見えなくなってしまっていたのでした。
悲しんだチャレンカは神威岬から身を投げて神威岩となり、以来女性を乗せた船が通ると沈んでしまうので女人禁制の地となった・・・と言われています。
景色やその場の体験だけではなく、歴史や伝説に思い馳せながら岬を見るのも面白いなあと思った旅でした。
そんなこんなでセンチになっていたら暗くなるまでに帰れるか微妙な時間になってたので、ぶっ飛ばして家まで帰りました。
ツーリングやドライブは楽しいけどみんなも事故には気をつけよう!
あと積丹が晴れまくっていたからなのか帰り道おもくそ通り雨に当たって最悪でした。
塞翁が馬