ゴンテテ日記68

今日は「人類史におけるうんこの利用」についてお話ししたいと思います。

 人間にとってうんこは、太古から忌み嫌われている不浄な存在の代表格です。科学的にみても、うんこは大量の病原体や毒素を含んでおり、危険な感染源ともいえます。

 

うんこの汚い側面を利用したものとして代表的なのが、兵器としての軍事利用でしょう。

うんこはその悪臭、そして不衛生さから、古より兵器としても使われてきた歴史があります。短期決戦には効果が薄いものの、包囲戦や長期戦においては、供給が簡単な上、非常に強力かつ合理的な兵器といえるでしょう。

 

しかしうんこは人を傷つけてきただけではありません。うんこは昔から、私達の生活に密着してきました。

 

代表的なのが、肥料としての利用です。家畜および家禽の糞は、作物の栄養源である窒素やリンを多く含み、世界中で肥料として用いられてきました。

特に、日本は世界でも例が少ない、人糞を作物の肥料として利用してきた歴史のある国です。

日本をはじめとした東アジア地域では、各地にその伝統がありますが、世界的に見て人糞を肥料とする文化は特異なものです。

そして、その文化のおこりは鎌倉時代の日本といわれています。日本はうんこだったのです。

うんこを畑にまくのは汚く感じますが、この文化によりうんこは管理され、日本の都市は世界的にみて清潔なものとなりました。

うんこに価値が生まれたことでうんこは高値で取引され、人々はうんこを奪い合っていました。今考えると頭がおかしいですね。

 

また、うんこは燃料としても利用されています。

温暖湿潤な日本では馴染みがない文化ですが、砂漠が広がる乾燥地ではうんこは貴重な燃料です。

牛などのうんこは植物の繊維質を多く含むため、乾燥させ燃料にします。また、虫よけを兼ねた家の壁材としても利用され、乾燥地帯での生活を支えています。

また、先進国においても、うんこが発生させるメタンガスが発電燃料として注目されています。世界中でうんこで発電する「糞発電」が利用されており、牧場の電力を自給自足するなどして有効利用されています。

化石燃料の枯渇や原子力発電の安全性が疑問視される中、世界のスタンダードが「糞発電」になる日もそう遠くないのではないでしょうか。

 

このように、人間とうんこは切っても切れない関係であり、わたしたち人間は、太古からうんこと共に歩んできたのです。

うんこを敬いましょう。

 

敬うわけないだろ