ゴンテテ日記111

みなさんお元気ですか?

 

ぼくの家のトイレには子供の頃から常に世界地図が貼ってあり、昔からなんとなく地図を眺めるのが好きでした。

なので、一人暮らしを始めてからもトイレに地図を貼るようにしています。今は北海道ツーリングマップが貼ってあります。

 

しかし毎日地図を眺めていて、どうしても気になる場所がひとつだけありました。

ロシア北部のノヴァヤゼムリャという島です。
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その小気味いい語感、不思議な形、人が住んでいるのかもわからない北極の地にそびえるその島に一体何があるのだろうか?子供の頃の僕は大変興味を持ちました。

当時インターネットを覚えたてだった僕は、調べてはみたものの情報を得ることができず、結局この不思議な島のことはわからずじまいでした。

でも何だか素敵なものがあるような、なんとなくそんな気がしていました。

 

大人になって、ふとこの島のことを思い出して調べてみると意外なことがわかりました。

この島は、ソビエト時代から大規模な核実験に使われており、現在もロシアの核実験として使用されているようです。

史上最強といわれる水素爆弾ツァーリ・ボンバの爆発実験が行われたのもこの島のようです。

 

冷戦時代、米ソは競って強力な水素爆弾を作り、威力を競い合っていました。

このノヴァヤゼムリャは、冷戦においてソ連の重要拠点だったわけです。

人も住んでいるようですが、ほとんどが軍事関係の人らしく、50~100人ほどの先住民が漁などを営んで暮らしているらしいです。先住民の皆さんはどのような心境なのでしょうか。

そういう関係もあって観光とかができる場所ではないみたいですね。

幼いころ気になっていた不思議な島は予想以上に重いバックボーンを背負っていました。

 

ロシアは不思議な場所だらけです。不思議といえばサハリンも不思議です。

学生時代、稚内宗谷岬まで行った時、丁度天気が良く海の向こうにサハリンを目視することができました。

地図でしか見たことないけど、一体海の向こうのあの島には何があるんだろう?と不思議に思ったものです。海に囲まれたこの国で、外国がこの目で見えるというのは非常に不思議な気分になるものです。

家に帰ってストリートビューを見てみると、ひたすら草原と倒壊しかけの掘っ建て小屋と数十年前のオンボロ車だけがある光景が広がっていました。なんだか拍子抜けしたのを覚えています。

稚内もマジで何もありませんが(申し訳ないけどほんとに何もなかった)海一つ挟んだ向こう、目に見える場所ににそんな別世界が広がっているということにも驚いたものです。

 

なんだかまとまりのない話になってしまいましたが、とりあえずトイレに地図を貼ろうぜという話でした。