たこやきマントマン vs おち○ぽテントマン〜最終章〜


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たこやき マント マン

 

 

 

僕はハードオフやオフハウスでジャンク品・中古家具・中古家電を見るのが大好きなのですが、ここ一年くらいオフハウスの棚の隅っこに「メガたこ焼き器」があったんです

 

メガたこ焼き器というのはこのように超巨大なたこ焼きが焼けるたこ焼き器です

 

 

僕はそのたこ焼き器に自分自身の人生を重ねていました。

暗いオフハウスの棚の隅でホコリをかぶり、いつ訪れても動かされた形跡すらない

箱は薄汚れており、今まで何人が使ってきたのかもわかりません

 

実際、こんなの買っても1,2回は面白がって使うかもしれませんがそう何回も使うようなものではないでしょう。

おそらく、前の持ち主もこのたこ焼き器を持て余して売却してしまったであろうことが容易に想像できます。

 

そんな日々の中、一通のマシュマロが届きました。

 

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このマシュマロを見て、僕はあのメガたこ焼き器のことを思い出しました。

 

そうだ、あいつを買おう。

 

僕は今まで一年間勝手に親近感を感じていたメガたこ焼き器を購入し、たこ焼きを作ろうと思いました。

彼のおそらくパッとしないであろうたこ焼き器生(人生と書きたかったですが、人ではなくたこ焼き器なのでこう表現しました)をどうしても輝かせたくなったのです。

 

 

思いを胸に僕はオフハウスへと車を走らせましたが、メガたこ焼き器はもう棚にはありませんでした。

 

 

今思えばこの一年間何故買わなかったのだろうか?

このたこ焼き器に自分を重ねていながら、心の奥では僕もこいつを役に立たない一発屋だと思っていたのではないか?

だから買わなかったのではないか?

 

一体どんな人が買ったんだろう。今頃誰かがあのメガたこ焼き器を使っているのだろうか。その人は彼を大切にしてくれるだろうか。

 

なんとも言えない自己嫌悪と罪悪感に胸を痛め、僕は店をあとにしました。

 

でも帰ってから改めて考えたらクソいらないので買わなくてよかったと思いました。

 今度銀だこ行ってきます